オーバーロードに登場する二脚羊(両脚羊)とはどんな存在なのでしょうか。
二脚羊はデミウルゴスがせっせと繁殖させている家畜でもあり、ナザリックにとっては非常に重要な資源でもあります。
本記事では二脚羊のオーバーロードにおける位置づけや、現実に存在する二脚羊について解説します。
オーバーロード 二脚羊(両脚羊)とは?
オーバーロードに登場する二脚羊(両脚羊)は、作品中ではデミウルゴスが経営する牧場で飼育され、スクロールを作る羊皮紙の材料になっています。
作中の正式名称は『聖王国両脚羊(アベリオンシープ)』と呼ばれ、第三位階魔法までを封じ込めことができるスクロールの材料(羊皮紙)として珍重されています。
デミウルゴスはさまざまな動物の皮を試し、その中でローブル聖王国に生息している二脚羊が最もスクロールに用いる羊皮紙として優れていることを発見しました。
アインズはこの功績を非常に高く評しています。
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二脚羊(両脚羊)の正体
二脚羊が発見されたのは、多数の亜人が生息しているアベリオン丘陵です。
作中では明示こそされていませんが、二脚羊は亜人の一種であることが暗示されています。
セバスはデミウルゴスが嬉々として羊の牧場経営というデミウルゴスの趣味に合わないことを行っていることに疑問を持ち、そこから二脚羊の正体について感づいています。
正義感の強いセバスはそのことに対して憤りを感じていますが、アインズが認めている手前、何も言うことができずにいます。
デミウルゴスも慈悲深いアインズが亜人から皮をはぎ取っているなどと知れば心を痛めると考え、『聖王国両脚羊(アベリオンシープ)』とのみ報告しています。
デミウルゴスは自ら「悪」であることに誇りを持っているので、ナザリック勢の中で率先して「悪役」を引き受けようと考えていると推測されます。
本人も楽しんでいるのは間違いありませんが。
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二脚羊(両脚羊)は実在した!?
オーバーロードに登場する二脚羊ですが、実在していた存在です。
と言っても現実に羊人間がいたわけでは無く、「人肉」を二脚羊や双脚羊の肉として扱っていた場所があるのです。
それは、中国です。
中国では古くから「恨みを晴らす」「忠義を表現する」「ゲテモノ食いの一種」として、「人肉」が「二脚羊」と呼ばれて食べられていました。
例えば、儒教の祖である孔子も、酢漬けの人肉を好んで食べていたと記録に残っています。
他にも、昔の中国の軍隊は行軍の時に生きた人間を食用に連れていた、だとか、文化大革命時の広西大虐殺事件では何万人もの人が殺され人肉を食べる大宴会が行われた、だとか恐ろしい話がたくさんあります。
人間を解体したり販売したりしている写真も残っていたりします。
グロ過ぎるのでここでは載せませんが……
詳しく知りたい方は以下の書籍を読んでみてください。
まじグロい。
『食人宴席』はあまりに凄惨過ぎて途中で読むのを辞めて知った人が続出したほどの過激な内容で、現在は絶版になっています。
読めば中国人と聞いただけで震えが止まらなくなるかも。
『なぜ食べ続けてきたのか!? 「食人文化」で読み解く中国人の正体』は2013年発行と比較的新しい書籍で、『食人宴席』よりはまだ読みやすいです。
中国の「常識」のもとになる思考・気質・行動なでの根源を知ることができるような一冊です。
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二脚羊(両脚羊)の正体を知ったアインズは?
オーバーロードの話に戻りますが、アインズは二脚羊のことをキマイラか何かの一種で、亜人や知性を持つ生物だとは全く考えていないです。
アインズは人間を「しゃべる蟻」程度にしか感じなくなっていますが、罪なき存在を苦しめることはよしとしないので、二脚羊の正体が亜人であると知ったらおそらく何らかの手を打つと考えられます。
デミウルゴスは二脚羊の牧場で異種族との交配実験や共食いなどをさせているので、そのあたりの残虐な行為は止めるでしょう。
ただ第三位階魔法を封じ込めるスクロールの材料としては他に候補がないので、痛みを伴わない形で皮の剥ぎ取りは継続させると考えられます。
もしくは、罪を犯した二脚羊のみを対象に皮をはぎ取るとか。
オーバーロード12巻の舞台はいよいよ聖王国ですから、デミウルゴス牧場や二脚羊が登場してアインズが焦る場面が見られるかもしれませんね。
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